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今任

WRITER 今任

2023年11月17日
お役立ちコラム

井戸のお話(後編)

福岡でエアコン一台で全部屋同じ温度になる家を建てている、健康住宅株式会社の今任がお届けします。

前回の井戸についてのお話の続き・・・
それでは「さく井工事」を始めましょう!

まず初めに、地下水のある場所を、地層図や地質調査により想定することから始まります。(井戸やさんはその場所の大体の深さを知っており、「地下水マップ」がある)

掘削深度が決まったら、櫓を建てボーリングマシーンを配置します。(深さによって櫓やボーリングマシーンの大きさも変わる)

ボーリングマシーンの先端には、「ビット」と呼ばれるものが付いていて、このビットで土を掘ります。様々な地層に当たるので、その都度ビットの種類を変えていきます。
水脈まで到達したら(循環している粘土水が上がってこなくなる)、ビットとロットを抜き、塩ビ管に入れ替え固定して、さく井工事は完了です。

さく井工事後には必ず、井戸の水質検査が必要です。必ず安全基準を満たさなければならないという決まりがあります。

★さく井工事を会社で受けた場合は、櫓の昇り降りや、ボーリングマシーンの利用管材の大きさを含め、大変危険ですので、安全対策をしっかり行ってから工事に着手してください。

★井戸工事に関連する雑学
・井戸を掘る日数は、一概には言えませんが、大体2周間~3週間くらい
・井戸を掘るときは、必ず工事用水が必要
・仮設電気も必要
・金額は40.000円/mくらい
・ビットの大きさは193パイ、ロットの大きさは60パイ
・比重を軽くして、掘削した砂を上げるためと摩擦を減らすため、粘土の粉末を入れる
・機械が多いのでスペースは広いほうが掘りやすい(出来れば他の工事よりも先に着手したいので、事前の打ち合わせが必要)
・井戸水が出ないとき、さらに掘るべきかどうかの判断は、マップ上で水脈の深さを調べる+近隣からの情報を聞き、お客様に確認を取る
・川と一緒で、山の上の方になると水脈がバラバラ、下の方に行くと大きくなる傾向がある
・日本の水道は、昭和30年~40年にかけて急速に普及し、昭和50年には90%を達成している
・柱状改良や表層改良工事等セメント系の材料を使う場合は、井戸に影響が出ないように、注意が必要
・ボーリング位置とポンプの位置を離すときは横引きが出来るので、実際の深さはボーリング深さ+横引き長さの0.1をかけた長さになる
・横引きのパイプは、エアー抜きのため迎え水を入れるので、100/1の勾配取る必要がある(なので出来ればボーリング位置とポンプの位置は離れないほうがいい)

★水神様
水を司る神様で、飲水や田の水を支配する神様のことです。

★水神上げ
建物を建てる際などに、井戸を埋める必要があるとき、水神様に水の恵みの感謝と、井戸を埋める旨を申し上げ祈願することです。

★井戸の息抜きについて
完全に埋めてしまうと井戸内が密閉され、他の地下水脈に影響が出てしまったり、メタンガスが溜まって爆発する危険性があるために、取るパイプです。

 

井戸工事のお話は以上になります。最後までお読みくださりありがとうございました。

 


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