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佐々木

WRITER 佐々木

2021年6月21日
お役立ちコラム

住生活基本計画と太陽パネルの設置義務化

皆さまは住生活基本法という法律があることをご存知でしょうか。
これは「豊かな住生活の実現を図るために住生活の安定の確保と向上の促進に関して国、自治体、住宅関連業者の責任を明確にしてその基本計画を策定していきましょう」という法律です。
そしてその基本計画を5年毎に見直していきましょうという決まりがあるのですが、2021年がその5年毎の年にあたります。
その一環で、小泉環境大臣が住宅の新築に太陽光パネルの設置を義務化しようという発案をされました。
結果、今回は新築住宅への太陽光設置義務化は見送られたようですが公共建築物には原則、太陽光パネル設置が標準化するそうです。

では住宅について太陽光発電はメリットがあるのかないのかを佐々木家の実例(太陽光5.4kw)を基にお伝えしたいと思います。

こちらは先日6月21日(月)の佐々木家の購入電力のグラフです。
太陽光が発電している朝8時~夕方5時までは自家消費で購入電力は0です。
この日は福岡で気温が31℃まで上がったのでエアコンは冷房つけっぱなしでした。

こちらは今年の2月26日(金)の最高気温10℃までしか上がらなかった日の購入電力のグラフです。
夜中のエコキュートの貯湯時間が長いですね:アセアセ:
冬はお湯をたくさん使うのと、そもそもの給水温度が低いため給湯費が高くなります。

これらを年間で総合的に電気代で考えてみると・・
29円×0.6kwh×8時間=139.2円
139.2円×365日=50,808円
50,808円が年間の自家消費で節約できる電気代です。
それにだいたい平均10,000円/月の売電金額が予測されますので10,000円×12ヶ月で
年間120,000円の売電収入になります。
※1時間29円/kwh(電化でナイト昼間(夏・冬)26円/kwh再エネ賦課金3円として)
※エアコン連続運転として昼間の消費電力がだいたい1時間あたりオール電化で0.6kwhでした。
※売電単価21円

節約分と売電分を足すと
50,808円+120,000円=170,808円が1年間の相対的な収益になります。
また、太陽光設置費用1,500,000円を金利1%の住宅ローンに組み込むと35年で1,778,280円の支払いになります。
ですから約10年で導入費用は回収できることになります。

10年後には固定買取が終了して売電単価が7円になったとしても昼間の自家消費分は変わらないのでずっと設置効果が続きます。
しかも年々再エネ賦課金は上昇していますのでなおさらですね。
今年の売電単価は19円ですが仮に20年後に発電効率が80%に落ちようと、パワコンの交換費用が途中でかかろうと設置して不利益なことはないはずです。

しかも弊社では太陽光のリースでも対応できます!
将来的に蓄電池と組み合わせも出来ますし、CO2削減にもなります:ハハハ:

ただし!ここからが重要ですが・・
住宅の性能が伴っていないとこれらは実現しません:苦笑い:
性能を落としてその分の予算を太陽光の予算に充てるということは本末転倒になってしまいます。
ですからまずは住宅性能(断熱・窓・気密性)をしっかり見極めてから太陽光の設置をご検討されることをおすすめします:ぽっ:
長々と書きましたがお住まいづくりのご参考にしていただけますと幸いです。

今回も最後までお読みいただきありがとうございます!