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井上

WRITER 井上

2020年6月15日
スタッフブログ

地鎮祭

梅雨に入り、湿気の多い毎日が続いております。
大雨が降ったかと思えば数日天気が続き、今年の梅雨は移り気な様子です。
皆さま体調管理にはくれぐれもお気をつけください。
今日のブログは井上がお送り致します。

さて先日、これから着工予定のお客様の地鎮祭がありました。梅雨の合間でなんとか天気も持ちこたえてくれて無事に終わりましたが、この地鎮祭についてはお客様からの問い合わせも多いので、いつもお世話になっている神主様に教えて頂きました。
(地鎮祭は仏式で行うことも有りますが、今回は神式について神主様に教えて頂きました。)

地鎮祭は、土地の造成や建物を建てる際に、工事の無事や安全祈願を行うもので、私たちは「じちんさい」と呼んでいますが、「とこしづめのまつり」と言う場合もあるそうです。
「鎮」の字にはしずめる、落ち着かせるといった意味があり、工事の着工にあたり地域を守る「氏神様(うじがみさま)」を鎮めるためにお供え物をし、祝詞をあげて工事の無事を祈ります。

ここで、地鎮祭の式次第について解説します。

(1) 開式の辞:
祭壇に向かって参列者が並び、全員が揃ったところで司会者(神職)が地鎮祭の開始を宣言します。

(2) 修祓(しゅばつ):
最初に、祭壇、土地、参列者をお浄めします。神職がご神前、工事をする土地、参列者の身を浄めるためのお祓いをします。掛け声で起立し、神職がお祓いをしている間は少し頭を下げ、掛け声で着席します。

(3) 降神の儀(こうしんのぎ):
神職が神様を祭壇にお迎えします。こちらも同様、掛け声で起立し、神職が神様をお迎えしている間は少し頭を下げ、掛け声で着席します。

(4) 献饌(けんせん):
神様に山や海、野の幸などお供え物を差し上げます。着席したまま、静かに待ちます。

(5) 祝詞奏上(のりとそうじょう):
神職が神様に工事の安全を祈る祝詞(のりと)を読み上げます。掛け声で起立し、神職が祝詞を読み上げている間は少し頭を下げ、掛け声で着席します。

(6) 四方祓(しほうばらい):
神職の声で、工事を行う土地の四隅に神酒、塩を撒いて清めます。新酒と塩は、お施主様に撒いていただくことが多いです。

(7) 玉串奉奠(たまぐしほうてん):
参列者が玉串を神前に供え、神様への崇敬をあらわします。お施主様だけでなく参列者全員が行うことも多いです。

(8) 撤饌(てっせん):
神職がお供え物を下げます。着席したまま、静かに見守ります。

(9) 昇神の儀(しょうじんのぎ):
神様にお帰りいただきます。全員起立して拝礼をします。

(10) 閉式の辞(へいしきのじ):
地鎮祭の終了を告げます、参列者は全員起立して一礼します。

(11) 神酒拝戴(しんしゅはいたい) :
お神酒で乾杯します。お神酒が全員に行き渡ったら神職に乾杯の音頭をお願いして発声と同時にククッと飲み干したいところですが、運転手の方は口を付けるだけで我慢してお神酒は土に撒きます。

費用は3万円~5万円くらいが相場で、お祝い袋に「玉串料」や「御初穂料」と書いて神職へお渡しします。
(費用については神社さんやお寺さんによって異なるため、弊社担当へお尋ねください。)
服装についての問い合わせも多いのですが、最近はフラな格好で参列されるお施主様もいらっしゃいます。
所要時間は30分程度でテキパキと進行していきますが、一つ一つの意味を知っておくとより厳かな気持ちになりますね。
式次第や所要時間は、神式や仏式によっても異なりますが、ご参考になれば幸いです。