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PRIDE ~暮らしをつくる者の矜持~ vol.3-1『「+制震」で安心、安全な住まいを届ける -住友ゴム工業取材レポ 工場編』

レポート PRIDE
制震ダンパーMIRAIEの製造現場で、住友ゴム工業の技術と安心への想いを伝える工場取材のキービジュアル

こんにちは!健康住宅インタビュアーの大塚です。

今回は、健康住宅の連載企画「PRIDE~暮らしをつくる者の矜持~」として、住友ゴム工業株式会社を取材させていただきました。

なんと特別に、兵庫県加古川工場を見学をさせていただく機会をいただきました。こちらは、住宅用制震ダンパー「MIRAIE」や「MAMORY」の製造現場。その製品がどのように生まれるのか、その裏側をじっくりとお伝えします!

お話しを伺った人

制震ダンパーの製造を担う、住友ゴム工業加古川工場の製造担当者の姿
住友ゴム工業株式会社製造課 菅野さん

菅野さん:こんにちは!住友ゴム工業の菅野です。 住友ゴムは多くの方の安全と財産を守る会社です。 今回は是非皆様に弊社の信念をお伝えできればと思います。

インタビュアー

健康住宅インタビュアーの大塚千尋さん。企業のものづくりの想いを伝える取材担当者
健康住宅インタビュアー 大塚 千尋

大塚:初めまして! インタビュアーの大塚です。 この企画では、暮らしに関する企業さんを取材し、皆さんがどんな思いで家づくりに携わられているのかを深堀りします。 今回は地震国である日本の建物や人々の安全を守る製品を世に生み出した住友ゴムを取材します!

住友ゴム工業株式会社とは?

住友ゴム工業株式会社は、創業110年以上の歴史を持つ、日本を代表するゴム製品メーカーです。 同社は、「産業品部門」「タイヤ部門」「スポーツ部門」の3つの事業を柱に展開しており、自動車用タイヤやゴルフ用品といった製品は、国内外で広く知られています。 

特に今回取材した加古川工場は、産業品部門を支える重要な拠点。地震大国日本において、これらの製品は人々の安全を守るため欠かせない存在です。

住友ゴム工業株式会社の「使命感」と「誇り」はどこから生まれるのか -それを探るべく、製造現場の声に耳を傾けました。

制震ダンパーMIRAIEとMAMORYを製造する、住友ゴム工業加古川工場の外観

加古川工場の熱気と誇り

大塚:工場内に入った瞬間、ゴムの加工時に発生する独特な匂いがしました。この匂いが、住友ゴム工業さんの製品が生まれる場所だと感じさせます。従業員の皆さんも、とても活気がありますね!

菅野さん:ありがとうございます。この香りは、ゴムの加工中に発生するもので、住友ゴム工業の工場ならではの特徴なんです。それと、活気を感じていただけたのはうれしいです。ここでは従業員一人ひとりが誇りを持って仕事をしています。

大塚:それが伝わってきました!本日は、弊社の新築住宅で標準採用している制震ダンパー「MIRAIE」と、リフォームにも使える制震ダンパー「MAMORY」の製造過程を見学させていただけると伺い、とても楽しみにしていました。まず、MIRAIEはどのように作られているのでしょうか?

菅野さん:MIRAIEは、地震時の揺れを吸収して建物を守る制震ダンパーです。その心臓部にあたるのが「高減衰ゴム」ですね。ここ加古川工場では、このゴムを製造し、そ

れを金属部材と一体化させてダンパーとして仕上げています。

制震ダンパーの組み立て工程を見学しながら説明を受ける、住友ゴム工業の工場内の様子

高減衰ゴムが支える制震技術

大塚:制震ダンパーの要となる「高減衰ゴム」について、もう少し詳しく教えていただけますか?

菅野さん:高減衰ゴムは、MIRAIEやリフォームにも使える制震ダンパー「MAMORY」において最も重要な役割を果たしています。このゴムは、地震時の「揺れ」という運動エネルギーを熱エネルギーに変換することで、建物への衝撃を軽減します。

大塚:揺れを熱に変換するなんて、すごい技術ですね!このゴムは、どのように作られているのでしょうか?

菅野さん:高減衰ゴムは、天然ゴムと石油由来の合成ゴムを混ぜ合わせ、さらに強度を補う成分を加えて製造されます。揺れのエネルギーを効率的に熱に変換し、建物への衝撃を和らげるのが特徴です。完成したゴムは非常に硬く、プラスチックに近い質感ですが、それを保護するため外皮ゴムで覆っています。

制震ダンパーの要となる高減衰ゴムについて、実物を使って説明を受ける取材の様子

大塚:天然ゴムと合成ゴム、それぞれの特性をうまく組み合わせているんですね。完成したゴムはどのような感じなんでしょうか?

菅野さん:実際に触ってみると分かりますが、完成したゴムは非常に硬いです。ただし、紫外線などに対する耐久性を高めるため、外皮ゴムで表面を覆い、保護しています。

大塚:そうやって耐性を高めているんですね。この工程でゴム部分は完成するんですね?

菅野さん:はい、ここでゴムの前加工は終了です。鉄板と組み合わせて熱と圧力を加えることで製品が完成します。次に、ゴムを接着する鉄板の加工工程に入ります。

鉄板加工工程 ~強固な接着の秘密~

大塚:鉄板加工では、どのような作業が行われるのですか?

菅野さん:まず、「ショットブラスト」という工程を施します。これは、鉄板に無数の小さな石の粒をぶつけて、表面をザラザラにする作業です。

大塚:それって、ネイルアートで爪の表面を整えるのと同じ感じですね!接着をよくするための準備ということでしょうか?

菅野さん:その通りです!ザラザラにすることで接着面積が増え、ゴムと鉄板がしっかりくっつくようになります。その後、鉄板に下塗りを行います。まずは鉄板に相性の良い接着剤を塗り、その上にゴムと相性の良い接着剤を重ねます。

大塚:何層にも塗り重ねることで、接着力を高めているんですね。かなり丁寧な作業ですね!

菅野さん:はい。この工程をきっちり行うことで、外部環境の暑さや寒さにも耐えられる製品になります。これを徹底することが、製品の性能を長時間に渡り持続させる秘訣なんです。

高減衰ゴムと金属部材を組み合わせる接着工程について説明を受ける工場見学の場面

大塚:こうしてゴムと鉄板が一体化して、制震ダンパーとして完成していくんですね。それぞれの工程に込められた技術と職人の強い想いを感じます!

菅野さん:ありがとうございます。このように、細かな工程を積み重ねることで、「地震から人々を守る」という使命を果たす製品が出来上がっています。ぜひ引き続き、製造の現場を見ていってください!

組み立てと検査 ~1トンの加重に耐える品質管理~

大塚:製造工程もいよいよ終盤ですね。最後にどのような検査が行われるのか教えていただけますか?

菅野さん:新築用の制震ダンパー「MIRAIE」も「MAMORY」も非常に厳しい基準を設けて検査をしています。

高減衰ゴムと金属部材を組み合わせる接着工程について説明を受ける工場見学の場面

大塚:具体的にはどういった検査内容なのですか?

菅野さん:例えば、MIRAIEの性能検査では所定の変形を与えてその時に発生する荷重から、地震に耐えられる所定の性能であることを確認しています。その時の荷重は約1トンと非常に大きなものとなります。この試験をクリアして初めて、住友ゴム工業は『安心を届けられる』という自信を持って製品を出荷することができるのです。

大塚:1トンもの力に耐えられるんですか!それだけの強度があれば、確かに生活者としても安心できますね。組み立てから検査までの流れを見て、製品に込められた責任と技術を強く感じました。

菅野さん:こちらこそ、そう感じていただけてうれしいです。これからも「安心・安全な住まい」を提供するために、より良い製品づくりを目指していきます。

住友ゴム工業の制震技術と建物を守る仕組みを紹介する展示の前に立つ製造担当者

対談を終えて

本日はありがとうございました。工場内では、ゴムの加工時に発生する独特な匂いとともに、従業員の方の熱気を全身で感じることができました。作業に打ち込む従業員の皆様の真剣な表情や、一つひとつの工程に込められた緻密さから、住友ゴム工業さんの製品づくりに懸ける情熱が伝わってきました。

住友ゴム工業株式会社が、1995年の阪神淡路大震災を通じて培った誇りと使命感。それが「徹底した品質管理」や「社会の安全を守る製品づくり」につながっています。この背景や震災の教訓については、次回の記事で詳しくお伝えします。どうぞお楽しみに!

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