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PRIDE ~暮らしをつくる者の矜持~ vol.2-1『衛生陶器で美しい生活を届ける -TOTO取材レポ 工場編』

レポート PRIDE
TOTO工場見学編取材レポートのタイトルビジュアル。衛生陶器の製造現場で説明を受けるインタビュアー大塚さんとTOTO社員

こんにちは!健康住宅インタビュアーの大塚です。今回は世界のブランドとして有名な水まわり住宅総合機器メーカーTOTO株式会社を取材しました。そして特別に、TOTO株式会社の小倉工場とミュージアムの見学をさせていただきました!

本ブログでは、TOTO取材第1回として、職人さんの熱がこもる、工場の見学から参ります。衛生陶器の工場は全国に4拠点あります。滋賀工場と大分県中津工場は、大ロット生産が主です。一方、愛知工場と小倉工場は、小ロット生産に特化しています。特に小倉工場は、TOTOグループ内でも重要な生産拠点であり、主にネオレストや小便器などの製造を担当しています。

高い技術力と品質管理を誇り、国内外に向けた製品の安定供給を支える役割を果たしています。また、環境に配慮した生産活動を推進しており、TOTOの持続可能な取り組みの一環としても注目されています。

お話しを伺った人

TOTO株式会社 レストルーム事業部 衛陶生産本部 衛陶技術部 部長の森田さんのポートレート
TOTO株式会社レストルーム事業部 衛陶生産本部 衛陶技術部 部長 森田さん

森田部長:こんにちは!TOTOの森田です。 TOTOは歴史あるものづくりをおこなう会社。 今回は是非皆様に弊社の信念をお伝えできればと思います。

インタビュアー

健康住宅インタビュアーの大塚千尋さん。企業のものづくりの想いを伝える取材担当者
健康住宅インタビュアー 大塚 千尋

大塚:初めまして! インタビュアーの大塚です。 この企画では、暮らしに関する企業さんを取材し、皆さんがどんな思いで家づくりに携わられているのかを深堀りします。 今回は衛生陶器で美しい生活を届けるTOTOを取材します!

私達が毎日使っているトイレはどのように作られる?

大塚:私達が普段使っているトイレは、どのような工程を経て作られるのでしょうか?

森田部長:まずは「調製」と呼ばれる工程です。 陶石、長石、粘土など、20種類以上もの原料と水をシリンダーミルの中で約20時間回転させて細かく砕き、泥漿を作ります。

大塚:泥漿はドロドロで泥水のようです。この状態にするのに、約1日もかかるのですね。

衛生陶器の原料となる泥漿と、石膏が水分を吸収する様子を示した工程説明用サンプル
※石膏が泥漿の水分を吸収することをお見せするサンプルですので、実際の石膏型とは異なる点ご了承ください

森田部長:次は「成形」です。泥漿を型に流し込み、 商品の形を作ります。 大便器は上下が別々に成形されるため、それらを接着して一つの形にします。

大塚:一つの型から作られるのではなく、手作業で貼り合わせて製品を作り上げていくのですね。

森田部長:さまざまな道具を使って、つなぎ目を滑らかに仕上げていきます。

成形工程で作られた衛生陶器を前に、構造や工程を説明するTOTOの森田部長

森田部長:成形品を乾燥室に入れて、およそ2日間かけて乾燥させます。また、乾燥後の商品に傷やひびなどがないか、光を当てながら、入念にチェックします。 

大塚:乾燥前と比べると、かなりサイズが小さくなっているような気がするのですが・・・

森田部長:そうですね。成形後、乾燥させると約3%、焼いた後は約10%収縮します。そのサイズの変化を見越して、作らなければならないので、焼き物はとても難しいものづくりなんです。

衛生陶器の成形品・乾燥品・焼成品を並べた工程比較展示。製造過程による変化が分かる展示

大塚:そしてこちらではスプレーで吹き付けていますね。

森田部長:釉薬を吹き付ける「施釉」工程です。便器表面の色やつやを出す効果があります。 複雑な立体物に約0.6mmの厚さで均一に施します。

大塚:0.6mmの厚さを手作業で!!これぞ職人技ですね。

森田部長:釉薬の最後に、水がかかる部分については「セフィオンテクト」という特殊な釉薬を吹き付けます。こうすることで、汚れがつきにくくなるんです。

大塚:こういった技術の継承はどのようにされているのですか?

森田部長:TOTOの工場は海外にもあります。そこでも多くの社員が働いていますが、どこで作っても同じ品質が保たれるように、熟練の技能を次世代の作業者に継承しています。また、年に1回各国の代表が集まって技能選手権も開催しています。昔は日本の社員さんが上位を占めていましたが、最近は海外の社員さんが1位を取るなど、世界的にも技術が上がっていることがわかりました。

大塚:それぞれのモチベーションも上がってよい取り組みですね!

森田部長:人の作業を再現した、ロボットによる施釉にももちろん取り組んでいます。

大塚:量産体制も整いつつあるということですね。

施釉工程で便器に釉薬を吹き付ける職人。均一な厚みで仕上げる高度な手作業

大塚:お!大きなトンネルが見えてきました。

森田部長:このトンネルでは「焼成」 を行います。 115mのトンネルで、24時間かけて焼き上げます。 初めは低温で熱し、中盤で最高温度の約1200℃に。 そこからゆっくり熱を冷ましながら出てきます。

大塚:温度が細かく決まっているのにも、何か理由があるのでしょうか?

森田部長:窯内の温度管理は、商品の品質にとても影響するので、都度確認して慎重に行っています。

115メートルのトンネル窯で衛生陶器を焼成するTOTO工場の焼成工程

森田部長:焼き上がったら、外観、寸法・漏水検査をはじめ、さまざまな検査を行います。 不良品が出荷されないように、見えない内部も含め、全数検査します。

大塚:陶器を木槌でたたき、音の響きの違いで割れがないか確認するそうですが、私にはその違いが分かりませんでした。こういった細かなチェックが、TOTOの品質を守り続けているのですね。

完成した衛生陶器を木槌で叩き、音の違いで割れを確認するTOTOの検査工程

森田部長:検査に合格した商品は、付属部品や防露材などをセットした後、傷が付かないように包装して、 全国へと出荷されます。

大塚:衛生陶器専用の梱包用段ボールも作られているそうです。徹底していますね・・・

創立者 大倉和親の想いを胸に、より良いものを届け続ける信念

大塚:毎日使うトイレが、ここまで手作業で丁寧に作られていることを初めて知りました。

森田部長:そうですね。使う方が「やっぱりTOTOの商品は使いやすいよね」と思ってもらえるように、目には見えない地味な部分にもこだわりを持っています。

大塚:社員の皆さんが、熱意を持って取り組まれているのには何か理由があるのでしょうか?

森田部長:TOTOの社是に「良品と均質」という言葉があります。もし、完成品が100%ある中に、不良品が1個紛れてしまっていたとして、その不良品が届いてしまったお客様にとっては「TOTOの商品は100%不良品だ」と思ってしまいます。絶対にお客様を悲しい気持ちにさせないために、より良いものを常に生み出し続けるといった想いが、今も脈々と受け継がれています。 

TOTOの社是や創立者・大倉和親の想いを記した展示プレート

大塚:今日の工場見学で、トイレ一つ作るにも様々な工程があり、良品を生み出し続けることは決して簡単なことではないと痛感しました。その中でも日々追求されているのには、創立者の想いを社員一人ひとりがきちんと理解し、その上で自分の仕事に誇りを持っているからなのだと思います。 

森田部長が考える「機能と美と健康」

大塚:私たちが新しいミッションとして掲げた「機能と美と健康」について、森田部長はどのようにお考えですか?

森田部長:最近、衛生陶器の業界ではシンプルで余計なものがないデザインが求められていますが、その一方で、機能を高めることも必要です。デザインを美しくしようとすると、必要な機能が入らなくなったり、逆に機能をたくさん詰め込むと見た目が重たくなったりします。私たちはそのバランスを見つけるために日々工夫をしています。また、衛生陶器にとって大事なのは、使う人が健康で安心できることです。快適で清潔な製品を作ることで、お客様の健康を守ることが私たちの大事な役割だと思います。

大塚:住宅業界も同じですね。家のデザインを優先すると、使い勝手が悪くなったり、機能だけを重視すると見た目がイマイチになったりします。私たちも、それぞれの担当者が意見を出し合って、使いやすさと美しさ、そして健康に良い家づくりを目指しています。

森田部長:家も衛生陶器も、一生に何度も買い替えるものではありません。だからこそ、長く使っても魅力が続き、特別な価値があるものにするべきです。特に、健康に関しては、長く安心して使えることがとても大切です。

大塚:毎日使うものだからこそ、清潔で快適な製品を作り続けることが大事ですね。

森田部長:そうですね。TOTOの製品を通じて、お客様が毎日安心して快適に過ごせることが、私たちが提供できる「健康」の一部です。それが、私たちが一番大切にしていることです。

対談を終えて

今回はTOTO株式会社の森田部長に取材させていただきました。

今回の工場見学を通じて、製品作りに込められた社員の皆さんの熱意と信念を強く感じました。トイレという日常に欠かせない製品が、職人の手で丁寧に作られ、厳しい品質管理のもとに出荷されていることに驚かされました。「良品と均質」という社是に象徴される品質へのこだわりが、今も息づいています。

TOTOの商品は、目に見えない部分にも多くの情熱が込められ、安心して使える理由がよくわかりました。

次回はTOTOミュージアムにて、TOTO株式会社の歴史を楽しく見学させていただきます。

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