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2024年5月10日
お役立ちコラム

「天井断熱と屋根断熱」「床下断熱と基礎断熱」の違いをご存知ですか?

福岡で高性能住宅を建築している住宅会社「健康住宅㈱」の企画部の中島がお届けします。

今回は「天井断熱と屋根断熱」「床下断熱と基礎断熱」の違いについてまとめてみました。
建物の上部を断熱する「天井断熱と屋根断熱」と、建物の下部を断熱する「床下断熱と基礎断熱」。
家を建てる際にはその違いと、メリットとデメリットの双方を理解したうえで住宅会社をお選びになった方が良いと思います。
私の自宅は『天井断熱・床下断熱』です。その経験も踏まえてみなさんにお伝えします。
※自宅は入社前に他社で建てました

【天井断熱と屋根断熱の違い メリット・デメリット】

天井断熱と屋根断熱は、建物上部(最上階の天井裏~小屋裏)における断熱方法の違いのことです。
天井断熱は文字通り建物の最上階(平屋では1階、2階建てでは2階)の天井裏(天井の上)に断熱材を設置する方法であり、最上階の部屋と小屋裏の空間を断熱するため、小屋裏の空間は断熱されていない空間になります。
一方、屋根断熱は屋根のすぐ下に断熱材を設置し、屋根自体が断熱の役割を果たすイメージで、小屋裏の空間は断熱された空間になります。

天井断熱のメリットは、施工が比較的容易でコストが抑えられることです。
しかし、天井断熱では小屋裏の空間が外気の影響を受けて夏は熱気がこもり、冬は冷たい冷気で満たされます。
小屋裏の空間の温度の変化は、構造躯体(柱や面材など)を温めたり冷やしたりすることになり、断熱効率を悪くする要因となります。

一方、屋根断熱のメリットは小屋裏空間が広く使えることと、高い断熱効果が期待できることです。
屋根のすぐ下に断熱材を設置することで、屋根自体が断熱構造の一部となるため小屋裏の空間も断熱され、建物全体の断熱性能が向上します。
しかし、施工が複雑なためコストが高くなります。

【床下断熱と基礎断熱の違い メリット・デメリット】

床下断熱と基礎断熱は、建物の床下や基礎部分における断熱方法の違いのことです。
床下断熱は、建物の床下に断熱材を設置し、床下空間を断熱します。
一方、基礎断熱は建物の基礎部分に断熱材を設置し、床下空間への地中からの熱や冷気の侵入を防ぎます。

床下断熱のメリットは、施工が比較的容易でコストが抑えられることです。
しかし、床下断熱では床下の空間が外気の影響を受けて夏は熱気がこもり、冬は冷たい冷気で満たされます。
床下空間の温度の変化は、構造躯体(床材や柱、面材など)を温めたり冷やしたりすることになり、断熱効率を低くする要因となります。
また、床下断熱を導入している住宅会社では、基礎パッキン※を使用している場合が多く、外気が通気するため床下の空間は外気と同じ環境になります。(外気温だけではなく雨や風、虫なども入ります)

※基礎(通気)パッキンと気密パッキンの違いは?
基礎パッキンが床下の環境を外気と同じにするのに対し、気密パッキンは床下を外気と遮断した状態にするために使われるパッキンです。
住宅会社により断熱の考えが明確に表れる非常に重要な部分です。

一方、基礎断熱のメリットは地中や外気の熱を遮断し、床下の空間を室内と同じように断熱された空間にすることにより、快適性と建物の耐久性を向上させることです。
また、床が冷たくなりにくいので床暖房の必要性も低くなります。
しかし、施工が複雑なためコストが高くなります。

以上が「天井断熱と屋根断熱」「床下断熱と基礎断熱」の違いになります。
私の自宅は『天井断熱・床下断熱』ですが、夏は小屋裏の熱気で2階の天井が熱くなり、冬は床下空間の冷気で床がキンキンに冷えるので床暖房は欠かせません。
あくまでも私個人の意見ですが、快適性を求めるのであれば全館空調とも相性の良い『屋根断熱・基礎断熱』の家を選んだ方が良いと思います。

それぞれの住宅会社の考えにより断熱方法は異なります。
納得できるまできちんと話を聞くことが重要だと思いますが、その場合は最低でも『天井断熱・床下断熱』と『屋根断熱・基礎断熱』をそれぞれ採用している2社からは話を聞くことをオススメします。

 


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一般リフォームはもちろん、健康住宅だからこそ高性能な住宅が叶う省エネリフォームから健康促進リフォームまで、お客様の暮らし方にあったご提案をさせて頂きます。 ビルトインガレージのある大屋根の家は、明るく開放的な室内空間が縦横につながります。遊びの空間を充実させた趣味を楽しむ住まいです。 幅広の無垢板、塗り壁など、自然素材にもこだわりました。「夏はヒンヤリ 冬はぽかぽか」の心地よさをぜひご体感ください。