注文住宅をご計画されている方が必ずと言っていいほど迷われるのが、玄関収納のスタイルです。
皆さんはどんな玄関にされたいでしょうか?外観の次に人の目に触れることが多い場所が実は玄関です。お客様は、玄関を見て「どんな家だろう…」と勝手に想像をしています。玄関をきれいに保つアイデアとして今では当たり前になりつつあるシューズクロークですが、様々なタイプがあります。
ここでは、シューズクロークの種類と注意点についてご紹介します。
シューズクロークとは・・・
玄関付近に設け、土足のまま出入りできる収納スペースのことです。従来からある下駄箱と異なり、靴以外にもコートやベビーカー、アウトドアグッズなど屋外で使う大きなものも収納することもできます。
・シューズクローク①:ウォークスルータイプ
玄関→シューズクローク→ホールの動線が一続きとなるタイプです。
家族はシューズクロークを通り、靴やコートをシューズクロークにしまい、玄関ホールへ、お客様は玄関からそのままホールへご案内することができるスタイルです。
玄関クロークがあることで玄関先が靴であふれることなく、常にスッキリとした玄関でお客様をお迎えできます。
・シューズクローク②:ウォークインタイプ
ウォークスルータイプと同じような造りですが、こちらは玄関からの1方向のみに出入り口を設ける形です。
通り抜けるための動線がなくなるため、収納スペースとして有効活用できます。
ただし、靴を収納しようとすると一度土間に下りなければ収納できないため、別でシューズボックスを設けることが必要になるかもしれません。
・シューズクローク③:クローゼットタイプ
通常のクローゼットに近い形ですが、奥行きを広く取って、折れ戸などの扉を設けるタイプです。
よく目にするシューズクロークは扉がなく、ニオイが気になるのでは?と気にする方も多いのではないでしょうか。扉があればニオイを心配する必要もありませんし、シューズクロークの中が多少片付いてなくてもお客様の目に触れることもありません。
また、奥行きも調整できるので、ベビーカーやキャンプ用品など大きなものを入れることもできます。
・シューズボックス
トールタイプやカウンタータイプ等サイズも形状も様々です。玄関を収納重視にするのではなく広々とした空間にしたい場合は、シューズボックスがスペースを取らずに靴を収納することができます。
また、カウンタータイプにすることでカウンターにディスプレイができるので季節に応じて飾り付けを楽しむこともできます。
◎シューズクロークで失敗しないための3つの注意点
注意点①:扉の有無と種類
シューズクロークを計画する際、扉を付けるか否かを選択することができます。
扉を付けない場合はドアの開け閉めが不要なので、生活動線が更にスムーズになるメリットがあります。
ただし、間取りによっては玄関や部屋からクローク内が丸見えになること、室内側の出入り口がリビングなどの居室と直接つながっている場合はニオイが流れ込みやすいことに注意が必要です。
扉を付ける場合は、開いたままでも動線を邪魔しない引き戸がおすすめです。また、目隠しだけであればロールスクリーンもおすすめです。ロールスクリーンは、お客様が来るときだけ下げるなど、臨機応変に対応できるというメリットがあります。
注意点②:収納するものや収納量を考慮する
シューズクロークは下駄箱以上に様々なサイズのものを収納することができるスペースです。間取りを計画するときに、どんな用途で使い、どんなものを収納するかを考えずに設置してしまうと、かえって使いづらい玄関収納になってしまいます。
注意点③:奥行きにゆとりをもたせた設計にする
ウォークスルーやウォークインの場合は、奥行きが狭すぎると物の出し入れがしにくくなるだけでなく、人が通るのも窮屈になってしまうため、ゆとりをもたせた設計にすることをおすすめします。
奥行きをあまり確保できないようであれば無理にウォークスルータイプやウォークインタイプにはせず、クローゼットタイプを採用しオープンな玄関にした方がスッキリとした使いやすい空間になります。
玄関をスッキリきれいな空間にしたい思いで設けたシューズクロークが、いざ住み始めてみると「使いにくいシューズクロークになってしまった」ということがないように、予め計画する際に注意点を念頭に入れて、ご家族の生活スタイルに合った玄関収納を是非お選びください。
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