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非公開: 中島

WRITER 非公開: 中島

2023年12月8日
お役立ちコラム

旗竿地ってどうなの?

福岡で高性能住宅を建築している住宅会社「健康住宅㈱」の営業の中島がお届けします。

当たり前のことですが、家を新築するにはまず土地が必要です。
しかし、私が住んでいる福岡市は日本でも人口増加率が高い地域で、なかなか土地が見つけ難いのが現状です。
弊社にお越しただくお客様でも土地探しに苦労されていることが多く、今後もその傾向は続くものと思われます。
新築の際には、正方形や長方形に近い形状のいわゆる「整形地」が理想ですが、現実は厳しくそのような土地に巡り合うのは稀で、仮に巡り会えたとしても人気があるため坪単価が高額になることは必至です。
そうなると整形地以外の「不整形地」を検討する必要が出てきます。
その不整形地の中の一つの形状が「旗竿地」(「敷地延長」とも呼ばれます)になります。
どのような形状かと言いますと文字通り「旗竿」の形状です(笑)

今回はその「旗竿地」についてお話しさせていただきます。

最近、住宅事情の変化に伴い、新築の際に不整形地の土地が注目されています。その中でも特異な形状を持つ旗竿地は、建築家や住宅購入者の間で賛否が分かれています。この旗竿地には一体どのようなメリットとデメリットが潜んでいるのでしょうか?
駐車場や竿の部分の土地の有効利用などについてもお話しします。

【メリット】
旗竿地の最大のメリットは価格が安いということでしょう。整形地と比較すると安価で購入できることが多いです。
それから、プライバシーと静けさの確保も重要なポイントです。旗竿地の場合は建物が奥に配置されることが一般的であるため、接道面から家までの形状が細長いことで通りからの視線が制限されます。これにより、静かで落ち着いた環境が得られ、新築を機に穏やかな生活を望む人には理想的と言えるでしょう。

【デメリット】
水道などの引き込み距離が長くなるため、整形地と比較すると工事費用が高くなります。
また、周囲を家に囲まれている場合が多く隣家との距離が近くなることも多いため、圧迫感を感じてしまう場合もあります。
何より最大のデメリットは駐車場の確保が難しくなるケースが多いことです。駐車場に関してはこのあと詳しく説明します。
しかし、逆に言うと敷地内に駐車場が不要な場合は、最大のデメリットである駐車場問題が発生しないため、とてもお得に土地を入手できることになります。

【駐車場について】
新築の際に駐車場の確保は重要な課題ですが、旗竿地ではその難しさが一層際立ちます。
<隅切りの有無>
前面道路から竿の部分に入る接道部分を入りやすく切り欠いてあることを隅切りと呼びます。隅切りがあると出入りの容易さが格段に良くなるため、敷地内に車で出入りする必要がある場合はとても大きな要素となります。
<竿の部分に駐車ができる場合>
接道面から家までの形状が細長いため、縦列駐車が主流になります。このことにより車の出し入れが煩雑になり、車を使用しての移動の利便性が損なわれる可能性があります。新築時に将来を見据えた駐車事情をしっかりと確認し、生活に支障が出ないよう検討することが重要です。
<竿の部分に駐車が難しい場合>
前面道路との間口は法律上最低2mと定められていますが、2mでは駐車した際にドアを開けての乗降がかなり厳しくなります。(軽自動車でも全幅1.48m)
駐車場を竿の部分に確保できない場合は、旗の部分に駐車場を確保することになりその分家の建築面積が狭くなるため、新築する家に必要な建築面積が確保できるかを確認することが必要です。

【竿の部分の有効利用について】
旗竿地の中でも、特に注意が必要なのが竿の部分の有効利用です。形状が変則的であるため、通常の敷地のようにスペースを有効活用するには難しい部分があります。しかし、新築の際にはこの独自の形状を活かし、クリエイティブなアイディアで竿の部分を有効に利用することが求められます。例えば、庭やデッキスペースとして工夫することで、他の住宅とは異なる魅力的な外観を演出することもできます。

【まとめ】
新築の土地として旗竿地を選ぶ場合、後悔と満足の要素が深く関わってきます。慎重な検討と将来を見据えた計画が不可欠であり、駐車場の問題や庭の有効利用などに関する想像力とアイデアが、完成した後の住まいに対する満足度を左右します。そのため、新築を検討する際には、土地の形状だけではなく日常生活の利便性や希望するライフスタイルに合わせた土地選びが欠かせません。
特に旗竿地の選択においては、旗竿地がもたらす独自の魅力と課題を十分に理解したうえで検討することで、後悔のない家づくりが実現できると思います。

 


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