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2023年11月24日
お役立ちコラム

スキルアップパートⅦ 整理についての基本的な考え方

福岡で注文住宅をお考えの皆様へ
今回は『整理・収納』のスキルアップパートⅦ、整理についての基本的な考え方をお伝えします。

整理には、上達するためのステップがあります。

①所有の意味を考える
②物の本質を考える
③整理の狙いを明確にする
④狙いからグループ分けする
⑤使用頻度でさらにグループ化
⑥収納を分析する
⑦グループと収納を重ねる
⑧指定席の完成

今までお話してきた内容がこのステップにすべて盛り込まれています。
まとめの意味でもこのステップを覚えておいてください。

 

1番目のステップの”所有の意味を考える”というのは、ある物について「なぜそれを持っているのか」、人間側の事情をよく考えるという意味です。

私たちが物を所有している原因は、実にさまざまです。私たちは物を片付けようとする前に、持つべきか持たざるべきかをまず第一に決定するべきです。

そのためにさらに2番目のステップで物の本質を考えることが必要です。
これは物の持っている基本的な機能、制作者の意図をよく認識するということです。

持っているだけでこの機能が果たされていないと、所有の意味がないことになります。1番と2番は、必要か不必要かの区別であり、ステージ1からステージ2へのステップアップのためにどうしても必要なプロセスです。

3番目のステップでは、物が使われるためにあることを前提に、整理の狙いを明確にしていきます。

整理の狙いは1つだけではありません。
経済的効果を第一の目的とする整理もあれば、時間的効果を求める整理もあります。
また、美しい部屋づくりのための整理など、美的感覚を重視する整理もあれば、子供とのふれあいを大切にすることや、住みやすい生活空間を作ることを目的に行う整理もあります。


(美的感覚を重視する整理の参考・伊都住宅公園ORIGIN)

このように整理は単に使い勝手をよくし、探し物などの無駄な労力をしないようにするだけではなく、それぞれの人の生活シーンにあわせて目的はさまざまです。
整理をすることで得られる効果がさらなるものとなるよう、いつでもより高い目的意識を持つようにしましょう。

整理がうまくできない、言い方を変えると整理をしたつもりでも満足できない最大の原因は、整理の目的が曖昧である場合といえます。4番目のステップではグルーピングの法則で説明したように、整理の狙いにしたがって、同一の場所に置く物をグループにします。
仕事をするとき、どのように物を使用しているかを、客観的に観察してみましょう。

グループ化をすると、物は単独で置くよりも複数の物がいっぺんに集まっていたほうが便利だということがわかります。
つまり、一度に使う道具はすべてグループ化したほうが効率的だということです。

一般的に「グループ化」というと、同じ種類の物を同じ場所に置くようなイメージがありますが、
整理収納を行う場合には、それが必ずしも効果的とはいえないことがわかってきます。

さらに5番目のステップでは使用頻度別収納の準備をします。
使用頻度が高いグループと低いグループの区別をしたり、同一グループの中でさらに頻度を細かく分けたりします。

3番から5番のステップは、前にお話したステージ2からステージ3へステップアップするための整理行動です。
整理力が向上することで明確な目標を持てるようになり、日常的な買い物やもらい物といったささいな行為を行う際にも、物が安易に増えることへの抵抗感が出てくるでしょう。

6番目のステップでは収納スペースを分析します。
家やオフィスにおいて、どのくらいの広さが収納用に用意されているのかを正確に測定し、意味のない空間は残さないように有効活用する方法を調べます。
また、収納する物のカテゴリーが、将来的に増える場合には、予備空間を空けておくなどの工夫もしていきます。

7番目のステップでは、5番目のステップでグループ化したものと、収納スペースの適合を行います。
この際、サイズや量にしたがって収納をさらに仕切ったり、見た目を良くしたりするための工夫が行われます。

8番目のステップでは実際に物を収めて指定席を完成させます。
指定席というのは、単に物を置いたり収納したりする位置を決めるということではありません。
今までのお話してきた内容から、1番目から7番目までのすべての整理のプロセスを満たしていなければ、指定席を決めようとしても、すぐに収納のルールが崩れてしまうことがおわかりいただけたと思います。

それは基礎のないところに家が建たないのと同じです。整理のステップを繰り返し学び、確実に習得することができれば、いろいろな雑誌や本に載っているような素敵な部屋の状態を実現できるでしょう。

 

ここまで一貫してお伝えしてきたことは、整理が大変辛いものではなく、整理を促進することによって、皆様の生活がたいへん楽しいものになる…ということです。
整理収納アドバイザーの資格を取得するにあたって学んだことの一部ですが、皆様の快適な暮らしのお役に立てればと思います。

 


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