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藤村

WRITER 藤村

2023年9月8日
お役立ちコラム

後悔しないための家づくりポイント

福岡で高性能住宅を建築している住宅会社「健康住宅㈱」の建築部門 藤村がお届けするコラムです。

私は7年前健康住宅(自社)で自宅を建築しました。「3回建てないと理想の家はできない」と言われるくらい住宅建築は奥が深く、住まわれる方の生活スタイルや環境に応じて変化していき、ベストを実現するのは非常に難しいものです。私も約20年間、新築住宅の現場監督として、様々な間取りや仕様、実際にお住まいになられたお客様の感想など見聞きしてきましたので、自宅を建築する際にはその経験を活かしてベストを尽くしたつもりでしたが、やはり「こうすれば良かった」という点はいくつかありました。

今回は注文住宅をお考えの皆さんが、建築を行う際に後悔しないためのポイントを10項目、ご紹介させて頂きます。

 

①配置
建物を土地のどこに配置するかはとても重要です。車や自転車などの大きさ・台数・駐車のしやすさ、庭の使い勝手、隣地や周辺からの目線は気にならないか?など、検討することは様々あります。大切なのは「今」だけでなく「将来」のことを踏まえて検討することです。車(子供たちの自転車)が増える予定は?庭の手入れはできる?など未来に起こりそうなことも想像しながら配置を検討しましょう。

②間取りはシンプルに使いやすく
間取りはできるだけシンプルに!日常の習慣(例えば帰宅したら服を着替えてから手を洗う?手を洗ってから服を着替える?など)を動線に組み込んでプランニングを検討するようにしましょう。

③高さや幅を理解する
図面で立体的空間を認識するのはなかなか難しいものです。廊下の幅や居室の奥行きは?玄関や天井、棚はどれくらいの高さになるのか?スケールを使って実際の長さや高さなどを確認しましょう。

④窓の配置と大きさ
近年は断熱性能向上の観点から、窓は可能な限り少なく・小さくする傾向にあります。また気密性能がしっかり確保されている住宅の場合、住宅内の換気は換気システムで計画的に行うため、窓は「可能な限り開けない」という住宅が増えてきています。しかし、窓の種類や大きさ、配置を検討することは室内の快適性・外観のデザイン性など様々な観点から重要です。サッシの断熱性能はどうか?明るさ・日の入り方はどうか?外からの目線は?外観のバランスは?などしっかり検討して決めましょう。

⑤コンセントやスイッチの配置
コンセントやスイッチは「ここもいるかもな~」と迷ったときは付けておくことをオススメします。ここもやはり「習慣や生活スタイル」を意識して配置すると良いです。例えば就寝時は枕を南に配置するから携帯電話の充電用に南面にコンセントをつけておく、将来お掃除ロボットを購入したいので基地になるところを想定してコンセントを配置する、などです。

⑥収納の配置と大きさ 
収納に関してもぜひ未来を想像して検討しましょう。収納の位置は動線を考慮できている?必要な収納量は確保できている?大きなものはどこに収納する?小物は?大人と子供の洋服は?子供が増えたときの収納は足りる?など具体的にイメージしてみてください。

⑦家事動線
家事動線は家事を行う方の負担を大きく左右する大切な動線です。例えば「洗濯」であれば、動線は移動距離が長くないか?物干しスペースは洗濯物量を干せるだけの広さを確保できている?バスマットやバスタオルを干す場所は?など。「料理」であれば、食品庫の位置や大きさは適切か?キッチンから見える場所や範囲は(料理をしながら子供たちを見守ることはできるか)?など。現在の家事動線を基に、活かしたい動線と改善したい動線などを検討して決めるのが良いでしょう。

⑧壁体内下地の位置や大きさ
将来、壁に飾りたいものはありますか?時計、絵、趣味用品(ギターや釣り竿、自転車など)など、少しでも掲示する可能性があれば下地を入れておくことをオススメします。ちなみに現在は石膏ボード用のフック(耐荷重1kg~10kg程度)が普及しておりますので、重量が10kgを超えるものでなければピンでも設置可能です。ですが、建築後にやっぱり下地を入れたい!となるとなかなか大掛かりな工事になってしまい難しいものです。建築工事開始までに検討してきましょう。

⑨全体的なメンテナンス
住宅は様々な材料や設備でできています。住み続けていると定期的にメンテナンスが必要になります。それぞれのメンテナンス方法やかかる費用などを理解しておきましょう。特に費用については、何年目でどのようなメンテナンスが必要になるか確認して、少しずつ積み立てておくことをおすすめします。

⑩構造と性能や空調設備、住宅の安心性
構造や性能、空調の仕組み、住宅の安心要素(制振装置や保険など)は一度建物が出来上がったらなかなか変更できません。変更する場合は高額な費用がかかり手をつけにくいのが現状です。不明な点や心配な点はしっかりと調べて質問、理解した上で決断しましょう。

 

以上です。通常3度も住宅建築ができる人はほぼいません。1回の建築で、できるだけ自分の望みを実現したいものです。そのためには「今」と「将来」の暮らし、両方をいかに具体的に検討できるかが鍵になります。悔いのない住宅建築を実現するために、上記の10項目についてぜひ検討してみてください。

 


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