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藤村

WRITER 藤村

2023年6月9日
お役立ちコラム

私たちが目指すべき、建物の性能

福岡で高性能住宅を建築している住宅会社「健康住宅㈱」の建築部門 藤村がお届けするコラムです。今回は私が考える目指すべき建物の性能についてお話させて頂きます。

現在よく使われる断熱性能の基準値でUA値(外皮平均熱貫流率)というものがあります。UA値とは「建物内部から建物外部への熱の逃げやすさ」を表した数値になります。この数値は値が小さいほど熱が逃げにくく省エネルギー性が高いことを表します。

  

現在日本では2050年までに住宅・建築物のストック平均(既存建築物も含め)でZEH基準の省エネルギー性能が確保されていることを目指しましょう!と目標を掲げています。ちなみにZEH基準のUA値は「0.6w/㎡K」です。しかし既にアメリカやヨーロッパなどではUA値「0.4w/㎡K」前後の性能値が確保(各国にて基準が異なります)されていなければ建築が許可されないという現状があります。つまり日本の住宅はアメリカやヨーロッパなどに比べると性能が低い建物が建築される国になっているのです。(ちなみに健康住宅グループでは全棟UA値「0.46w/㎡K」以上の性能の建物を実現しています)

性能の低い建物は「住心地が悪い、ランニングコストがかかる」など住んでいる方への負担や危険も大きいですが、それ以外に実は環境にもストレスを与えているのです。2015年にパリ協定が採択され「世界の平均気温上昇を工業化以前に比べて2℃より十分に低く保つとともに、1.5℃に抑える努力を追求すること」という長期目標が設定されました。これは先進国だけではなく発展途上国とも平均気温を上げない努力を約束したものです。住宅の性能が低いとCO₂の排出量が増え、住宅の住心地も快適ではない上に環境破壊の加速化にまで手を貸し世界の平均気温でさえ変動させてしまうのです。

これから私達が目指すべき住宅建築は「快適な住心地とともに環境を守ることができる住宅」まさに地球環境と住まい「WIN-WINの関係」です。そのためには住宅のライフサイクル(解体・建築・居住)の中で最もCO₂を排出する「居住している際のCO₂」を削減する。断熱性能の高い建物で省エネルギー性の高い設備を配置することでランニングコストも抑える。そして快適に環境にも配慮しながら生活していく。それがこれから実現すべき住宅建築ではないでしょうか?

昨年行われた世界中の家具見本市「ミラノサローネ」のテーマも「サスティナビリティ(持続可能性)」でした。様々なものが機能を継続できる世界へ!これからの暮らしはまさに地球への感謝と環境改善を約束したものでなければ幸福な住まいは実現しません。間取りや予算、デザインももちろんとても大切なジャンルです。しかし住宅の性能は建築する時に選択することが最も効果的で費用も抑えることができます。

「住宅の性能」改めて大切なマイホームを選択する際には確認してみてください。


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