「居住空間には自然素材を」と考える、健康住宅(株)では構造体はもちろん、内装にも無垢材を多く使っています。良質な木材は、住宅を長持ちさせ、生活環境をよくするためにも欠かせない要素です。
木は空気中の湿気を吸い込んだり、はき出したりする調湿機能を持っています。このため木材をふんだんに用いた木造住宅は、室内の湿りすぎ、乾きすぎを抑える事ができます。木は加工された後も息をしています。湿度が高いと吸湿し、乾燥すると湿気を放出します。
木・鉄・コンクリートで造った3つの箱で、10組ずつマウスを飼育した場合の生存率を検証する実験結果が報告されています。どの箱でも80~150匹の子供が産まれましたが、木の箱のマウスの生存率が90%であったのに対し、鉄の箱では50%、コンクリート製では、わずかに4~5%しか生き残らなかったそうです。このような実験からも、木造住宅の保温性・居住性の良さが再認識されています。
木材は火災の時に火にさらされても表面が炭化し、燃え進む速度は1分間に数ミリ程度です。木材・鉄・アルミの3種の構造材料で載荷加熱(おもりを載せて加熱)試験をした結果、アルミニウムや鉄は305分で強度がなくなりますが、木材は15分たっても60%の強度を持ち続けることが知られています。実は木造住宅は、鉄筋造りなどよりもはるかに耐火性が高く、安全なのです。
無垢材とは木そのものを活かした材質のことです。木は生きて呼吸をしています。本来の調湿効果をもっているため、じめじめした夏は湿気を吸って、冬は乾燥するので吐き出す、と湿度を一定に保とうとしてくれます。
保温の効果もあるので、夏はさらりとしていて思わず床に寝転がりたくなる…冬はふんわりぬくもりを感じる…
そんな感覚を感じていただけます。
またフィトンチッドという成分が含まれているので、森林浴と同じくその特有の香りにはストレスを軽減してくれる効果もあります。抗菌効果もあり、もちろん化学製品は使用していないので小さなお子さまも安心して、室内でくつろぎの空間を過ごしていただけます。
無垢材は何年、何十年と時を重ねるほどに色も落ち着き風合いが増して、住まいの思い出として年月を少しずつ刻んでいきます。
傷やメンテナンスを心配されることもありますが、一般的な合板のフロアのように、塗装が剥げてムラがでることもありませんし、傷がついても木の質感は変わらないので時間が経つと馴染んで、周りの木目に溶け込んでいきます。
いつまでも、自然の風合いを楽しんでいただけるのです。