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あいまい空間のすすめ

コラム

「リゾートみたいな空間で暮らせたら素敵だな」
そんなふうに思ったこと、ありませんか?
日常を忘れさせてくれるような、非日常感のある空間。
一生に一度のお家づくりで、そんなあこがれを叶えられたら最高ですよね。

では、どうすればリゾートを感じられる空間がつくれるのでしょうか?
そのコツを、設計の観点からお伝えします。

リゾートらしさって何でしょう?
トロピカルな床材や家具、淡い色彩、生い茂る南洋植物など、
色々思いつく要素はありますが、
それらをそろえても、あの独特のリゾートの空気感が生まれない――
そんな経験をされた方も多いのではないでしょうか?

実は、その違いを生み出すのは「光の質」だと、ぼくは思います。

海辺の強い日差しを眺めながら、
それを和らげるヤシの葉やパラソルの下でくつろぐ時間。
まさにあの感じに、リゾートならではのリラクゼーションがあるように思うのです。

ポイントは「強い光が弱まる、なだらかなグラデーション」。
いちばん明るい場所ではなく、
少しトーンが落ち着いた、やさしい光の中に“自分の居場所”を見つける。
それが、リゾートらしさの鍵ではないかと思います。

そんな光の質をつくる、建築的なしかけが「あいまい空間」です。
伝統的な日本家屋の縁側などもその一例ですが、
ここでは、近代的な事例をご紹介して、
みなさんのお家づくりの参考になればと思います。

ひとつは、福岡市西浦にある「パームビーチレストラン」。
ここのテントで覆われた大きなあいまい空間は、
海を臨む強い日差しをやわらげて、涼しくくつろげる場所をつくってくれています。

福岡市西浦の「パームビーチレストラン」の外観。ヤシの木と石積み風の壁がリゾート感を演出する、海沿いの人気スポット。
パームビーチレストランのテラス席。黄色いテントの深い庇が強い日差しを遮り、心地よい「あいまい空間」をつくる設計事例。

また、沖縄の恩納村にある「ザ・ムーンビーチ ミュージアムリゾート」の客室のテラスでも、
同じような空間を見つけました。
広いテラスには植物が植えられ、深い庇が日差しを遮ってくれます。
遠くの青空を眺めながら、心地よく過ごせる空間です。

沖縄「ザ・ムーンビーチ ミュージアムリゾート」の客室テラス。深い庇の下に設えられたテーブルセットと、南国の青空が広がる開放的な景観。

都市部の家でも、こうした光の質に目を向けることで、
リゾートへのあこがれを実現できるかもしれません。

ぜひ、一緒に考えられたら嬉しいです。

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