よくある質問集


. 何故アルミサッシではいけないの?
. 住宅の性能を高めるためには、開口部(窓・玄関・勝手口など)の性能も高めなければ意味がありません。
住宅の規模や間取り、あるいは建築方法などによって違いがありますが、1992年の旧省エネ基準による試算を見ると、ごく一般的な日本の住宅の場合は、冬の暖房時は48%の熱が開口部から逃げてゆき、夏の冷房時は71%もの熱が開口部から入って来ることが分かります。
日本では、この開口部にアルミニウム(アルミサッシ)を使用することがごく一般的です。しかし、このアルミニウムという素材は、樹脂に比べると、1000倍以上の熱を伝導させます。例えば、20~30?のアルミの棒の片端を手に持ってライターの火などであぶると、もう片方の端まで一瞬で熱くなってしまいます。
これは、窓のアルミサッシ部分から外の温度が部屋の中に簡単に侵入し、夏は熱せられて部屋の温度を上昇させ、冬は結露してしまう、ということです。ですから本当は、アルミニウムは、窓などの開口部には最も不向きな素材の一つなのです。
しかし残念ながら、未だに日本でのアルミサッシの普及率は90%を超えています。この数字は先進国の中では図抜けています。発展途上にある中国でさえ、2000年度の調査では72.5%。アメリカに至ってはわずか16%です。ではなぜ日本では、これほどアルミサッシが普及してしまったのでしょうか?
その理由は全て「造る側の都合」によるものです。実は、造る側にとっては、軽くて(運搬が容易)、硬くて(加工が容易)、安い(低価格)アルミニウムほど窓の施工に便利な素材はありません。
経済優先の日本では、造る側の都合ばかりが優先され、完成した住宅にこれからお住まいになる人のことは、ほとんど考慮されませんでした。その常識が、今も日本の「造る人」はもちろん、「住む人」にも残っているのだと思います。
窓のサッシ部分が性能の良い樹脂できちんと施工されていれば、結露はほとんど発生しません。北海道などの極寒の地であれば別ですが、経験上、室内の湿度が異常に高いなどの特別な状況でなければ「全く発生しない」という表現をしても差し支えないかもしれません。
「アルミサッシ」や「アルミペアガラスサッシ」は、冬は窓のサッシ部分などがびっしりと結露してしまい、その結露の一部は当然、壁内に浸入し、土台を腐らせ「カビ」「ダニ」「シロアリ」などを誘発してしまいます。「複合サッシ(アルミサッシの室内側に樹脂を貼り付けたもの)」も性能としてはアルミサッシにごく近いもので、あまり問題解決にはなりません。


. 何故、繊維系断熱材(グラスウール、ロックウール、羊毛、その他)は駄目なの?
. その理由はいくつかありますが、私達は、基本的に断熱材は水分を吸収する素材ではいけないと考えています。
もちろん、大工さんや断熱材の施工をする職人さんがマニュアル通りに丁寧に施工すれば問題は無い筈ですが、いくら完璧に施工しても、台風などの時には強烈な風雨が壁内に入り込む可能性は否定できません。特に日光のあたらない壁内部の繊維系断熱材は一度濡れて繊維内に水分が入り込んでしまったら何ヶ月も乾きません。その後はやはり「断熱性能の劣化」「結露」「カビ・ダニの発生」「土台などの腐れ」「シロアリ被害の誘発」という事になってしまいます。
当社が使用しているボード系断熱材(ネオマフォーム)はほとんど水を吸収しません。施工に自信がないなどというレベルの問題ではなく、『万一、雨水が壁内部に入り込んでしまった場合でも性能がほとんど劣化しない』という安心があるからです。
最近は羊毛に関するお問い合わせも増えています。羊毛という名前が非常に感性に訴えるものがあるからなのかもしれませんし、多少撥水性がありますので、グラスウール程の被害は少ないと思いますが、将来の虫食いの問題の方が深刻なようです。やはり避けたほうが良いと思います。
もちろん、繊維系断熱材の場合は通常内断熱になってしまいますし、そこにも大きな問題があると思いますが、スペースの関係もありますので、ここでは割愛させて頂きます。

. 何故「床下を密閉する」の?
. 「床下を常に乾燥した状態に保つため」です。
外断熱工法を否定する人達は床下を外部からの通気により乾燥させる・・・というような表現をします。しかし、本当は、床下に外の空気が入り込んで乾燥するのは外気の乾燥する寒い冬の時期、それも晴れた日だけです。
梅雨から夏にかけての湿気の多い季節や雨の降った日(雨降りは地表から50cm程の湿度は90%を超えます)は床下換気口や基礎パッキンの隙間からじめじめした空気が流れ込んできます。そして、その湿気は基礎部の土台や床下の木部などを腐らせカビ、ダニ、シロアリなどの被害を誘発させてしまいます。
これはもう「床下換気口」ではなくて「床下湿気取り込み口」です。

. 「外断熱工法は室内が乾燥しやすい」って本当?
. 「乾燥するのはその住宅の性能が良い場合」です。
最初に申し上げますが、特別な加湿機能がなければ高性能住宅は乾燥します。つまり、過乾燥はその住宅の性能が良いことの裏返しなのです。その証拠に、外断熱工法であっても断熱や気密のレベルが低くて、室温が外気温に影響され、冬が寒い住宅は過乾燥にはなりません。詳しい過乾燥のメカニズムの説明はここでは割愛致しますが、気密レベルの高さは職人の腕を判断する場合などの大きなバロメーターにもなります。いずれにせよ、外断熱工法だから乾燥するというのは大きな勘違いです。
となると次は当然「性能の良い外断熱工法の場合じっと過乾燥を我慢して生活しないといけないのか?」という質問になると思います。もちろん、予備知識がなくて、今までの性能の低い住宅での生活スタイルをそのまま継続している場合、新築して入居直後には、その季節が冬であれば、過乾燥に驚く事になると思います。
その場合、加湿器などの機械に頼る解決方法はあまりお勧めしておりません。実際は皆さん、生活をしながら学習される場合がほとんどなのですが、熱帯魚を飼ってみたり、リビングに観葉植物を並べてみたり、ソフトな方法をお選びになる場合が多いようです。無塗装の無垢材を天井などの手垢のつきにくい部分に多用する方法も効果的です。
室温を少し低めに設定する事も非常に有効です。外断熱工法の場合、他の工法に比べて、冬は室内の壁の温度が高くなり、輻射熱により体の芯が温まりますので、少し温度が低くても肌寒く感じません。光熱費の節約にもなります。是非お試しになってください。
重要なのは、内断熱工法の場合の「壁内結露を原因とする、濡れたベトベトの繊維系断熱材が住宅の土台や柱を腐らせる可能性の高さ」を理解すると同時に、性能の良い外断熱工法によって得られる「大きな耐久性・経済性」「住居内の温度差が非常に少ないため、浴室やおトイレで倒れるお年寄り(ヒートショック)の数が極端に減少した事実」等を知り、過乾燥とうまく付き合う事だと思います。
何故、私達が、わざわざ手間と時間のかかる「外断熱工法」にこだわっているのか?・・・手間や施工のわずらわしさ全てに目をつむっても余りある大きな価値を「外断熱工法」に見出しているからです。
是非、「外断熱工法」を前向きに検討してみてください。皆さんと一緒に勉強していければと思っています。

. 外断熱工法のメリットを一言で言うと?
. 一言で言うと、「住宅に使用される膨大な量の建材(構造躯体)はその外側を断熱する事で、室内の温度と同じになり、それ自体が非常に大きなエネルギーを持つ蓄熱材となる」という事です。(内断熱工法では構造躯体の内側を断熱しますので、外断熱とは逆で、構造躯体は屋外の温度と同じになり、冬は室内を冷やし、夏は室内を暖めることになります)
メリットと言うより『断熱材は構造躯体の外側に施工されるべきだ』という事なのです。極端な例えですが、魔法瓶は外側を断熱しているからいつまでも暖かいのであって、いくら内側を断熱してもお湯はすぐに冷めてしまいます。理論的にはそういう事なのです。外断熱工法で建てられた住宅は、冬など、本当に前日の暖かさが朝まで残っているのですから・・・


. 第1種換気と第3種換気 どちらが優秀?
. 高気密高断熱住宅の一般的な24時間計画換気には、大きく分けて第1種、第3種の2つの方式があります。簡単に言えば第1種は排気も吸気も両方とも機械換気、第3種は排気のみ機械換気という事です。
当然の事ながら、排気も吸気も機械で計画的に行う、「第1種換気装置」の方が正確な換気が可能である事は言うまでもありませんが、第1種換気に比べると、第3種換気の方が、モーターも1つで良いし、ダクトの長さも半分で良いため安価ですし、アフターメンテナンス等も容易ですので、第3種換気の優位性を唱える方もいらっしゃいます。もちろん、私たちも十分検討致しましたが、非常に難しい問題で優劣はつけるべきではないと思います。
しかし、東北や北海道のような寒冷地であれば別ですが、九州のような高温多湿の地域では、アフターメンテナンスのことを十分考慮しても、やはり「セントラル冷暖房+第1種換気装置(顕熱交換型)」の抜群の快適性、特に夏の心地よさは捨てきれない、という意見が多いのも事実です。
ですから、結論的には「セントラル冷暖房を導入するのであれば第1種換気装置(顕熱交換型)」、「そこまで贅沢しなくても、と考える場合は第3種換気装置」と言うことで良いのではないでしょうか。
(第一種の24時間換気装置とセントラル冷暖房とでダクトを共有すれば、ダクト内部の空気は常に移動していますのでダクト内部の結露やカビの可能性はほとんど無くなります)
(注意)
第1種換気装置には顕熱交換型(温度や匂いの交換はせず、熱の交換のみをするように開発された商品で、一般的には高価)と、全熱交換型(熱の交換と同時に湿度や匂いの交換もしてしまうために浴室、便所などから湯気やおトイレの匂いが逆流してしまうため、個別で局所換気をしなければならない、顕熱交換型に比べると安価)とがあります。日本の場合、安価な全熱交換型が一般的ですが、本当は、冬の寒さはもちろん夏の暑さ、湿度や、おトイレの匂いの逆流などを考えると、顕熱交換型でなければならないはずです。
セントラル冷暖房でありさえすれば良いと、安価な全熱交換型にして浴室、便所だけを個別換気にした場合、せっかくの高気密高断熱住宅であるにもかかわらず、相変わらず、冬は冷たい浴室(ヒートショック)、夏は汗が噴き出るような便所、ということになってしまいます。

. 「セントラル冷暖房」を推奨、との事ですが、フィルター交換などのメンテナンスは? 設備の耐用年数は? 保証期間は? 
. もちろん、弊社による定期訪問もありますが、空調機メーカーと直接、換気冷暖房システムのメンテナンス契約を結んでいただくという方法もあります。(その場合、一般的には、年間2~3万円前後の費用が必要になります。詳しくは、担当営業マンにお尋ねください。)
保証期間は一般的な電気設備の保証期間と同じで、2年間です。耐用年数は?という質問になると電気設備の場合、単純に何年とは答えられません。定期的なフィルターの清掃をしていれば驚くほど耐久性が高まります。
そもそもこのセントラル冷暖房の構成は、通常は室内機1台と室外機1台からなるため、基本的にメンテナンスが必要なのはその2箇所のみということになります。さらに、構造がシンプルなので無駄が少なく、一般的な空調機に比べると寿命も長く非常に経済的です。
ただ、もちろん空調のランニングコストは安いとは言っても年間10万円程度はかかる訳ですし、150万円前後のイニシャルコスト(設備費用)が必要になりますので、贅沢品であることには変わりないと思います。

. 24時間計画換気について
. 「24時間計画換気」については、現在、高気密高断熱という言葉だけが一人歩きをし、最近は、中気密高断熱(単に気密性の低い高断熱住宅)などという便利のよい?言葉も散見されるようになってきました。
なかには、高気密高断熱住宅をうたいながら換気は自然換気のみというものまであります。
「24時間計画換気」にはさまざまなメリットがありますが、最も重要なメリットは、気密性を極限まで高め住居内の湿度をコントロールすることによって発生するのです。
ですから、高気密高断熱住宅には「24時間計画換気」は必要不可欠ですし、その換気装置についても各排気個所毎にその換気容量の調節が出来、なおかつ耐久性の高い機種でなければそのメリットは享受できません。
そこまでこだわって初めて「一年中5月のようなさわやかな室内環境のなかで暮らせるんですよ。」というような表現が出来るのです。